2011年11月18日

第3回

フクシマ復興支援会議に参加しました。

設計者から
・被災地のマンパワー。
・ネットワーク体制つくっておくこと。
・同じ福島県でも大都市と地方では状況が違う。
・仮設住宅とはいえ、建設コーディネーターすなわち設計監理者
 が大事。ちゃんと旗を振る立場のものがいるといないとでは結果が
 大きく変わってくる。通常の建築と同じ。・
・仮設住宅・・・すぐには帰れない→仮設住宅転用の具体的アイデアを。

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単体→接合。路地を含めた近隣をあらたな家族単位、親戚単位、友人単位へ。
かつての近隣関係を別の形で再構築する。

・高齢者の孤立を防ぐ。高齢者復興住宅提案。
・仮設住宅村に、高齢者サポートセンターを。
・そのセンターは周辺の人も使えるか?→仮設住宅の、そのまわりの
 人たち、町の機能との融合を。中だけで完結しない。そこに摩擦も。

施工者から
・RC、鉄骨等に比べ、地域とのかかわりが一番強いのが木造。
・会津の先生、つくばの先生、震災前に既に木造仮設の提案が出ていた。
・第二次公募は「木造に限る」となった。
・ひとつの仮設住宅地に鉄骨と木造が混じると、不満噴出。木造がよいと。
・気密、通気、施工管理、ちゃんとする時代であるとの認識が必要。
・設計者と同じ立場に立つものとして作業を共有できたことがうれしい。

その他
・2地域居住が現実に。
・役場機能位置重要。
・ニュータウンを形成。
・都市ストックを利用しないと。空きビル→集住へのリノベーション。
・週間山間地域を借地して・・・
・設計が入ると「完全を目指しすぎて工期は遅く。コストアップに?」
・使用が終わった3,4年後に「ゴミの山」だと言われたくない。

復興住宅への段階
1.仮設住宅を、移設再建(400〜600万)
2.特殊工法住宅(〜800万)
3.仮設住宅に手を入れるバージョンアップ住宅(650〜800万)
4.一般的復興住宅(800〜1000万)

・元の場所に戻れない人が、復興住宅を買うだろうか?
・1、3が現実的か?より多くの提案を。

・仮設住宅は「住宅」ではなく「物品」。「リクエスト」はありえない?
・場所すら指定できない。
・建設する前から、「再生」を考えておかなければ。
・仮設村中に、周辺の人も使える「あづまや」?
・周辺の方の反対で、着工前日にキャンセルになることも。
・仮設住宅敷地内だけの問題ではない!周辺の住民とどうかかわるのか!
・木造至上の雰囲気だが、プレ協へのフィードバック的回路は無い?危惧。
・プレ協と自治体との防災協定、建築家が及びでないのは何故?
 「物品」だから?で済ませず、建築家は考えないと。

私にもふって下さって、最後に少しだけトクシマ報告。
・これまでバラバラだった建築設計関連四団体、それぞれやっていることが
 違うように見えて、話し合ってみると四つで一つだとわかった。
・震災直前の「徳島建築の木造化」シンポ以降、四会でなにかできないか模索。
・被災地視察を機に「フクシマトクシマの会」結成。ブログ他活動開始。
・四会の会議、県の方との協議など経て地域防災研究会発足。
・阿波踊りでフクシマトクシマの結束確認!
・UIA大会で、他会の若者達も交えて懇親会。
・その場でフクシマからトクシマに来ていただいての「防災シンポ」企画。
・木造仮設住宅試行進行中。たくさんの人にかかわってもらって意識を高める。
・1月13、14日に「防災シンポ」と、「仮設住宅試行見学会」
 
 などなど話そうと会議中にメモ作ったけど時間切れうまく話せず・・・。

・建築四会、自治体、市民、大学の先生方などなど、いろんな立場同士の
 連携が大事だと実感しながら「備え」を進めますのでご指導下さい。

でしめるのが精一杯でした。

翌日は実際に仮設住宅にお邪魔して生の声、生の建築を体験してきました。

この日の会議でも、
「仮設住宅単体では成り立たない、周囲との関係性をどうつくるのか」
「どう織り込むのか」
「ソフトが大事」
といったことが話題にでましたが、実際そのあたりがとても重要であることが
わかりました。人ですから。使うのは。また、周囲の住民の方々もまた、人です。

続きます。




(トクシマ 内野輝明)





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