2012年01月16日

14日の

「フクシマトクシマ防災シンポジウム」



120114-1.jpg
徳島新聞の記事です


120114-2.jpg
結構たくさんの人が。設計者、自治体の方々、一般の皆様、
多様な方々にお越しいただけて、よかったです!!



まず最初に、四会(建築士事務所協会、建築士会、建築学会、建築家協会)
共催ということで、事務協の西田会長の御挨拶から。



120114-5.JPG
いつものベランメエ江戸弁が炸裂してましたね(笑

昨年の最初の四会での活動からの流れをお話して下さいました。




基調講演は徳島大学中野晋先生。

120114-6.JPG
「東日本大震災から学ぶ」
〜今、私たちがなすべきこと〜

・徳島県も大いに活躍した地域対地域の広域支援活動。
・四国が被災したときもうまく機能するように連携維持を。
・吉野川でできた扇状地、深い砂地、液状化被害は必至。
・防災→減災
・「想定外」に対応するリスクマネージメント
・起きることを想定した事前の復興計画、多方面で協議、検討会を。
・広範囲で考えておく。
・死なないこと。助かること。
・専門家は、各々の能力を生かせる役割分担を。
・計画、実行、点検・評価、是正・改善
・今世紀前半に南海地震は必ず発生する。
・避難の三原則 想定にとらわれるな/最善を尽くせ/率先し非難せよ
・自助、共助、公助・・・



東北の三建築家からの報告


120114-3.jpg
JIA福島地域会長 辺見美津男氏

バックは、氏の事務所内の茶室にかかる「書」
「明日は来ないかもしれない」・・・

前日のシンポの内容に
・建築士は何をするのか
・普通に暮らすことの大切さ
・山に河に育てられてきた自分、去年までは阿武隈川で川遊び
・川下と川上の小学生を連れて沢登。趣味の釣り、養蜂、山歩き・・
・今はどれもできない。こどもは外で遊べない。
・仮設住宅は一筋縄でいかないややこしいシステムになっている。
・はじめはコンサルの黒子で智恵を出し、認められて表に。
・二次被害を、コミュニティでなくそう!
・仮設住宅候補地のシミュレ−ションをしておきましょう。


120114-4.jpg
JIA福島地域会前会長 阿部直人氏

・従来の仮設住宅は、広い敷地にできるだけ詰め込むだけ。
・空地を作ったり緑地を作ったり、ずらしたり、凹めたり変化を。
・玄関を向かい合わせるのがスタンダードになった。
・松杭に建てる仮設では、その杭が腐る二年くらいが限度。
・放射能汚染で長引く。コンクリート基礎にした。
・松杭だと、毎晩寝る前は毎晩ゲジゲジやナメクジ、虫と格闘。
・徳島から材料を送ったロフト付の木造仮設と、プレハブの仮設共存。
・プレハブの住人から怒号が。ひどい話。居住性に大きな格差。
・プレハブの仮設村にも木造の集会所を・・・


120114-7.jpg
JIA宮城地域会長 渋谷尚氏

・地域復興、何から始めていいのかわからない。
・建築士がいるとイメージできる。相談役、まとめ役になれる。
・「6分で津波が来る!」で近所の小学校体育館へ。お母さんを背負い。
・たまたま全員家に居たから助かったがそうでなければ・・・
・前の家に寝たきり老人、介護の方が助けに来ていたが。
・少し水が引いていってみたら、6人のうち一人だけが屋根上に。
・瓦礫を歩く。何倍も時間がかかる。
・避難路想定していても、地震後の最悪の状況を想定する。
・震災以来歌が好きに。以前感動しなかったことに感じる。
・講演していても、ふと記憶がよみがえりこみ上げてくることが。
・海の恩恵を受けている地域は津波への意識あり、訓練もしていた。
・陸から宅地開発で移住した地域は意識なく、多くの人亡くなった。
・元のコミュニティを再生する方向になる。
・地元の人間が自分達で考えて「こうしたい」を行政にあげる。
・震災後に赤ちゃんの生まれた若夫婦は奄美大島にいる。
・住むということは稼ぐということでないと。


120114-8.JPG
建築士会地域防災研究会代表 中村正則氏

・地域1250人の建築士の役割
・木造住宅耐震化
・応急危険度判定士。避難所となる学校施設の判定・・・。
・被災地の住宅相談。
・昭和町一二丁目の自主防災会、始まりは三人のおばあさん。
・資源回収で資金を作って防災倉庫つくって。
・班に分けて、集会、勉強会、訓練。
・地域の交流が大事。
・公園で懇親会。班ごとに集まって食事。
・挨拶が増えた。声がけがふえた。
・集まって食事したり。
・地域のコミュニティをつくりなおすことになって。
・こどもが孫と一緒に帰ってきてくれる家を設計したい。
・近所ぼ「人が集まれる場所」を組み込みたい・・・


120114-9.JPG
休憩をはさんでパネルディスカッション。会場からも質問。


・学校応急危険度判定、まず駆け込んでくる地域の人を止められる?
・耐震補強しているのに判断の必要あるのか?
・まず、集まってくる人が緊急避難場所として機能。
・長期的に避難所にできるかどうかは判定士の判断が必要。
・非構造部材の基準ないが。目視で判断。

・絆が大事、だが、いつまでもつのか?
・以前のコミュニティが役に立つように、地図をもとに、もとの近隣は
 集団で入居できるように。
・体育館などへの一時避難は近所が集まるからOK、二次避難時慎重に。
・がんばってつくっても「入らない」事態を避ける。
・ビッグパレット、よかれと間仕切り設置したが、外す人が多かった。
・大都会14階建てマンション200世帯・・どうコミュニケーションを?
・消防団の復活!建築士はまず消防団に入る?!・・・


120114-10.JPG
締めはもちろん、徳島県建築士会 佐藤会長!


参加してくださった皆様ありがとうございました!!

今日16日は早速、地域防災研究会のメンバーの一人として、
教育の場での避難、避難所危険度判定という、この日のシンポ
を内容を受けたかのような協議に参加してきました。

どこかがはじめて、それにほかの人のレイヤを重ねていく。
積み上げていく作業が始まったのが、この二日連続のシンポジウム
だと、すでに実感しています。

この「フクシマトクシマの会」ブログを、もっと活用しようと、
夜行バス待ちの最後の宴会で話もできました。

よっしゃ!!(笑



(トクシマ 内野輝明)



120114-11.JPG
あ、緊張して自己紹介せんかった(笑
(写真は全部鳥羽さんです。ありがとうございました!)






posted by ft at 23:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: