2013年03月06日

3月5日、6日

日本建築学会計画系災害研究ストラテジー
特別研究委員会の皆さんが徳島入りされて、
勉強会と視察が開催されました。

まず初日@徳島大学常三島キャンパスの
一室で勉強会。

一番手は美波町由岐支所地域振興室室長
小坂さん。

合併前の、日和佐町+由岐町時代からの
防災への取組みの歴史を概説して下さった。

しかし小坂さん、パワポ技術高い!
スライドショーで流しっぱなしで、自分は
パワポとは無関係な感じでしゃべり続ける。

視聴者は、展開するPPTを目で追いながら
(読むスピードでちゃんと文章が現れる)
小坂さんの話も聞く。ものすごい情報量。
すごいなあ。芸の粋、エンタテインメント。


続いて、木造建築研究会の事前復興WGと
実務WG合同で木活協支援をうけてまとめた

「こうのすまい」−傾斜地に集住する。−
を発表させていただいた。

これは来週、成果報告会@東京で発表の予定。
徳島でも建築士会のなんらかの行事に合わせて
発表させていただいて、実施へ向けて皆さんの
ご意見をいただきたいと思います。


さて最後は北海道大学の森傑先生。
日本建築学会計画系災害研究ストラテジー特別
研究委員会の代表をされています。

東日本大震災発災後、様々な場所で、いろいろ
な研究者が復興、防災他とり組んできています。
学会論文や報告を中心に、誰がどこでどんな事
をしてきたか、整理するのがこの委員会の目的
だそうです。

つまりまだそういうふうに、大震災以降の動きを
俯瞰できるシステムはないわけです。

時系列、項目別、地域別?もしくはキーワード
で容易に検索できるように整理する。これは、
大変ですが、それ以降の研究にとても役立つと
容易にイメージできますね。

行政、研究者、または設計者、あらゆる分野の人
と、震災以降の思考の集積との間に立ちあがる
インターフェイスというか・・・。

森先生の研究室の野村さんが阿南高専の池添
先生と大学時代に一緒に学ばれていた縁で
今回の徳島行となったそうです。やはり人と
人のつながりからですね。うれしいことです!

森先生の話他、勉強会のメモはこちらです。
高地移転、先行高地移転のお話を中心に・・。



IMG_1882.jpg
懇親会の様子

向こう側が今回来徳された研究会のメンバーです。
左端から、北海道大学の森先生、野村さん、神戸
大学の栗山さん、早稲田大学の畠山さん・・・
みなさん若い!!30代ですほとんど。

お話から山崎亮さんを連想したので尋ねてみると、
「わたしはあくまでハード側からのアプローチです」
とのこと。

小泉地区の移転先計画は、見覚えが・・・
ラドバーンシステム、懐かしのクルドサック!

面積が一律になるのは防集だから仕方ないと・・。
街がいっぺんにできることの不健全さの印象はやはり
ぬぐえない。どのように克服して行くのか、その後の
ことも継続してお聞きしたい。直接参考にはなりは
しないとしても。

結論ありきではない。研究者が主導する、ということ
でもない。話し合う中から浮かび上がってくることを
よりどころに、変容していく、というようなつかみ
どころのなさが、逆にとてもリアルに感じられた。



で、翌日は美波町視察ツアー。

避難用に拓かれて斜路には手スリロープのついた


IMG_7865.jpg
高台。

IMG_1885.jpg
JR高架をくぐる。このJR線に土手の役割を
期待。

IMG_7868.jpg
「こうのすまい」予定地

いっとき筍栽培していたらしいです。もとは
石垣積みのだんだん畑。いわゆる開墾畑です。

IMG_7875.jpg
あぶの、防災地図前で。

IMG_7874.jpg
地元の人の自力手作りマップ。

だれそれさんとこの前、とか、裏庭、とか、地元
の人がわかる表現で避難ルートが書いてある。

どこの家に、高齢の方が、この家には、自分で
避難できない人が、と、色分けして示してある。

美波町をツアーすると、意識の高低、それによる
成果の大小、被災後の姿・・・がイメージできて
ひるがえってうちはどう?と、意識がめぐります。


引き続き自分の専門分野で出来ることやろう、
と、思いましたあらためて。

森先生はじめ委員会のみなさん、徳島大学の田口先生、
建築士会有志のみなさん、ありがとうございました!!





そうそうお昼は・・・


IMG_7879.jpg
嶋さんといっしょに@大菩薩峠

去年東北のみんなとお邪魔したこと、覚えてくれて
ました。tomiyan、ご紹介ありがとうございました!

みんな興味津々でした嶋さんの創作活動に。


IMG_7881.jpg
そのひとつ・・・

女性陣は嶋さんに、ベルトのバックルのおみやげ
もらったりして(笑 


(トクシマ 内野輝明)





posted by ft at 12:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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