
「大好きな小泉を子どもたちへ継ぐために」
集団移転の推移、いままでのところの記録本です。
発行所は「株式会社小泉地区の明日を考える会」
つまり、住民のみなさんの、自分達の会社です。
どこを開いても読みたくなる本です。たとえば、
2011年7月の第1回から今年1月の第22回までの
ワークショップが、見開き/回でまとめられています。
『森先生の人となりで編まれた本』という印象です。
やさしい本です。
この内容でフルカラーで1890円!
未被災地のわれわれ、読んでおくと、いろんなことが
前もってイメージできそうです。
本日発売!!

「6/29の徳島新聞」大きく取り上げていただきました。
シンポでのパネラーの皆さんや会場の皆さんからの声で、おもわず
書き留めたこと・・・
「環境移行」への支援。
住む場所、家、環境が移行するときに、そのショックをできるだけ
和らげるために様々なことを考えておく。「むこう三軒両隣」ごと
再生する、など。年配の方、住環境が変わるのはとても重いこと。
「家」
ハードから考えることと、住まい方、人の振る舞いから考える事。
「みんなの場所」
仮設ずまいの家族もあれば、自分の家に居る人もいるしさまざま。
みんなが集まれる場所は仮設村の中ではなく外に。誰でも気軽に
集まれる場所に。
「拠点」
そういう場所を、被災前から点在させておいてその周辺の人々の
場所を作っておくことも事前復興といえる。発災後がスムースに・・・
「どこまでやるのか」
完成度の高いものは自分でさわれない。あとで時間をかけて自分
仕様につくりこめる手がかりを残すことが大事・
「前提」
忘れていく、風化していくことを前提に。どうなっていく、かを
現実的にイメージしておくこと。
「まちづくり」
自分たちでイメージすること。「住みたいまち」の姿を自分達で
提案すること。
「お葬式」
残された人が、そこで区切りをつけてリカバリーに向かうため
にある。
「おりあい」
常に「理想」と「現実」がある。どう折り合いをつけるかを
話し合い考え続けること。
「収入」
まちで収入を得ることも考える。メガソーラー誘致など・・・
してもらうのではなく自分達で稼ぐ!
「意欲」
まちがアメーバのように山を登る。ときに、そこに、沿岸の
ひとが遊びに行きたくなるような、都会の人が来てみたくなる
ような、「意欲の対象」をつくっていきたい。
「行政のビジョンよりも住民の意思形成」
「3.11」
東日本大震災があったから我々はこういう風に考え始める
ことができている。きちんと生かそう。
「まちの整体」
あらかじめ衰退しつづけている限界集落に、公的資金を
注入してむりやり生きながらえさせるよりも、小さなことの
積み上げで自力をつけて前へすすむ。クスリや手術による
むりやりの延命よりも、整体によって自分で歩けるように。
などなど。
第3部の意見交換、最初は不安いっぱいでしたが、進むに
つれて司会者いらずの活発な話が続きました。
皆様ありがとうございました!!
テレビトクシマで
第1部「こうのすまい」
第2部「森先生の講演」
の放映があると思います。是非ご覧下さい。
「こうのすまい」竣工したらまたご案内したいと思います。
設計の経緯も随時。実施設計進行中です。
(トクシマ 内野輝明)
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